二人とも大好き



     どちらのとなりにもいたい…。



   でも。どちらかを選ぶなら…貴方はどうしますか?







++++++『フィッチ?』++++++






「おはよう!亮、淳!」



「「おはよう、」」


挨拶をすればいつも声が重なって帰ってくる。





「ねぇ?今日のクラス替えどうなるかな?」


「さぁ〜亮とは同じクラスにはならないのは分かるかな」


「くすくす…あたりまえじゃん淳。」



そう、彼らは双子、でも、別々の存在。


私はこの二人が大好きで、中学になる前からよく遊んでいた。


テニスを始めても、一緒に見たり遊んだりした。



「バネさん!!同じクラスじゃん!!」



「おっ!、やったな^^」


そう言ってハイタッチをするバネさんと知り合ったのも亮や淳のおかげ。



「んー…俺だけみんなとクラスが違う!!」


「なに言ってんだダビデ!!お前は二年だろうが!!」


そう言ってバネさんに突っ込まれるヒカル君もいつも私を笑わせてくれる仲間だ。




「所で、二人はどうだった?」


クラス替えを見に行っていつの間にか帰ってきていた二人にそう聞く。


「びっくりしたぁ〜」


「俺ら、初めてクラス一緒になったよ。」


「うそ?ホント?」


そう言ってみた掲示板には私と同じクラスが張り出されていていた。


「みんな一緒のクラスじゃん!!」


それが嬉しくて、は二人に抱きついた。


二人も嬉しそうにを優しく見るも、どこか悲しそうな二人には気付いてはいなかった。





















その理由を知ったのは、それから一週間後だった。






「え?淳だけが…転校?!!」



「あぁ…聖ルドルフに引き抜かれたんだ」


「それって…すごいことじゃん!」



「そうだよ、だから兄として俺も嬉しいよ」



そう言って笑う亮。だけど、はどうしようもない寂しさに駆られる。


「でも…二人と離れたくない。」





そう言っては勢いよく外に飛び出していった。






「亮も好きだけど…淳も好き…どうしよう」









一人で公園で悩んだは決断を出す。




やっぱり…私は彼じゃなきゃ駄目!!!




淳がいないと・・・ついて行こう!

やっぱり亮と一緒にいたい・・・・