亮…一人は寂しいよね?
私は貴方のそばにいます。
+++++『フィッチ*亮と一緒に*』+++++
そしてやって来た淳が旅立つ日。
「淳…本当に行っちゃうの?」
「あぁ…、兄さんをよろしく頼むょ」
「おいぉい…それは俺にを頼むの間違いじゃ?」
そう言ってクスクス笑う二人はなんだか寂しそうだった。
「もう…行かなきゃ」
そう言って電車に乗りこむ
「淳…また、帰って来てね。」
今にも泣きそうなに淳は振り返り頭を撫でる。
そして頬にキスをする。
「…!淳…?!!」
がビックリして名前を呼んだ瞬間、電車は出発をしてしまった。
淳を見送った帰り道、二人は何も言わず歩いていた。
その沈黙を最初に破ったのは…。
「亮……」
そう言って亮の手をそっと握る。
それに反応して亮も握り返す。
ただ、亮はのほうを向かず、ずっと空を見ていた。
「ねぇ?亮…泣いてもいいよ?」
その言葉に流されるかのように亮の頬に涙が伝う。
「ずっと我慢…してたよね?」
「…。」
「いいょ泣いて。私も泣きたいから…」
そう言われて振り返った亮のかすんだ目にはの泣き顔がぼんやり浮かぶ。
「…。」
そう言ってお互い抱き合ってずっと泣きじゃくる。
「俺、正直すごく寂しいよ。でも、こんな姿見せたら…兄貴失格だな。」
「亮…そんな事ない。」
「そんな事あるんだ…実は、ちょっとな無しが淳と一緒に
行くんじゃないかって心配で、その安心の涙も入ってるから。」
「え?」
その言葉をきき、は顔を上げる。
「ごめん…」
そう謝る亮の顔はだんだんと近くなる。
そうして、深く長いキスをした。
その味は涙のしょっぱい味だったけど、嫌なものではなかった。
「俺、結構前から気付いてたんだ。の事すきだって。」
「私も…亮が好き。」
そう言って背中に回した手を強める。
「淳も好きだけど・・・亮はもっと好きなんだって。」
「…。」
「どちらか…って言われて初めて気付いたけど…」
「ありがとう・・・俺を選んでくれて」
そう言って、もう一度深いキスをする。
「淳より幸せにする。………大好きだよ。」
+++おまけ+++
亮「そう言えば…、別れ際に淳にキスされてたよな?」
「うん…。あの時ね、小さな声で
「亮と幸せに…」って言われちゃった。」
亮「淳…そんなことを。」
「知ってたんだね^−^」