そっと彼女の手を取る



     ただ何もないベンチで二人寄り添って





****『ゆき』****


伸びた影を歩道に並べ

夕闇の中を君と歩いてる。



「ねぇ?もうすぐ俺達が出会って一年だね。」


「ぅん。もうそんなになるんだ…」


手をつないでいつまでもずっと

そばに居れたなら泣けちゃうくらい。



、これからも…ずっと一緒にいてくれる?」


「どうしたの?らしくないよ・・・蘭丸君?」


風邪が冷たくなって

冬のにおいがした


そろそろこの町に君と近づける


季節が来る。



「何となく…人恋しくって。」


「人恋しいって…女の人いっぱいいるでしょ?」



「だから…は特別何だって…」


「またそうやってからかう^^」



そう言って笑うは本当に純粋で

触れたらいけない気持ちになる。

でけど、本気だから…本気で愛しいから…触れたい。


「本気だよ。」


「え?」




真剣な瞳で君を見つめる。


その時


「あっ…雪だぁ〜」




今年最初の雪の華を二人よりそって

眺めているこの時に幸せがあふれ出す。

甘えとか弱さじゃない。

ただ君を愛してる。

心からそぉ思った。





「俺、たくさん女の人と遊ぶけど。どんなに楽しくてもなんか違うって思うんだ。」


「蘭丸君…。」


が…いたらどんなことも乗り切れるくらい幸せになる。何でだろうね」



君がいるとどんなことでも

乗り切れるような気持ちになってる


「だから…本気で。いつまでも一緒にいて欲しい…。」


こんな日々がいつまでもずっと

続いてくことを祈っているよ。



「ありがとう。蘭丸君。私、自信なかったから…すごく嬉しいよ。」

誰かのために何かをしたいと思えるのが

愛ということを知った。


がいるなら、どんな女の人もいらない。だから…」



そう言って蘭丸はそっと抱きしめる。







この町に降り積もってく

真っ白な雪の華

二人の胸にそっと思い出を描くよ

これからも君とずっと・・・・・・・・