またひとり。。。。。そしてまた。。。。
彼女は大事な出会いをする。
SCRATCH NO・[ 「wild」
そっとがドアを開ける。
その向こうには、たくさんの殿方がいた。
「あの〜〜〜〜蔵いますか?」
行き成りあけられたドアに一同はいっせいにドアのほうに目を向ける。
「なっ!なんやねん!エッチな女の子やなぁ〜w」
などど半分冗談交じりにほほを染め言い放つ金色小春。
「どうした?迷子…か?」
と、落ち着いた様子で彼女を見る石田銀。
「わぁ〜なんか可愛ぇえ子やんw誰の知りあい?」
そうそうにに手を出そうと近づく忍足謙也。
「俺と同い年……?きっと!俺のファンやw」
半分妄想に入っている、遠山金太郎。
「ばってん、「蔵」って言ってなかったか?」
と金太郎に九州弁で突っ込みを入れる千歳千里。
「…………。」
そして、一人考えるように少女を見つめる一氏ユウジ。
皆の反応はそれぞれであったが、そこに蔵ノ介の姿は無かった。
「蔵…居ない?どこ行った?」
たずねるに、ようやく一氏が口を開く。
「君もしかして、白石の妹?」
「そうだょ?」
そう答えるを見つめたまま一氏は今朝の記憶をたどった。
確かにぎこちないその言葉といい、人目を気にしない、服装。
きっと間違いなく彼女は狼少女だろう。と一氏は悟る。
「残念ながら、今、部長は監督に呼ばれておらんねん。」
申し訳なさそうに言う金太郎。
「せやから、良かったらここで待っとき^^もうすぐ来ると思うから」
それにつけたして言い、忍足は小さな椅子を差し出した。
「………わかった。待ってる。」
そう答えると、は差し出された椅子には座らず、
そこにお弁当を大事そうに置いて、自分は地に腰を置いた。
「…そげん、大切なもん入っちょと?」
その様子を見ていた千歳がに質問する。
「ぅん。蔵、これ無いと死んじゃうよ。」
そう言われて、皆は少し、額にハテナマークを浮かべていた。
そこに、ドアが開き、蔵ノ介が入ってくる。
「あぁ〜皆、監督からの伝言で今度の日曜……に…っって!なんでがおんねん!」
しょうしょ、乗り突っ込みの勢いで、を見つけ突っ込む。
「おぉ!白石…ノリ突っ込み?!(笑」
などど、おどけてみせる一氏。
しかし、それにはお構い無しに、蔵を見つけ勢いよく飛びつく。
「ぁ〜蔵、いたぁ^−^」
勢い待って、蔵ノ介は思いっきり押し倒されてしまった。
「あらwいやだw」
などど、口元を押さえる小春。
「蔵?持ってきた。コレ無いと死んじゃうんでしょ?」
そう言ってはお弁当箱を取り出し、蔵ノ介に渡す。
「あぁ!忘れとった。おおきに^^;…せやけど、コレだけのためにきたんか?」
「ぅん?要らないの?」
「いや、要るけど…まぁ、無事これて良かった。大丈夫やったか?」
「ぅん!言い人いっぱいだった。」
「そか^^。」
と、いいながら頭を撫でる蔵ノ介。
「にしても、似てないわね?」
「……でも、可愛いやんw」
「俺と同じ匂いがする!」
「それは…野性的ってこと;;?」
「確かに…少々空気が違うな。」
それを見ながら、部員たちは口々に答えるのであった。