平和な教団にある日突然



     奴らはやって来た。




****『ワクチン』****




いつもと変わらない朝だった。


ただひとつ。




「ゴホンッ!!ゴホュゴゲホッ…」




「コンコン…ゴホンッ。」







教団本部の至る所から聞こえる咳の声。








そう…奴らは突然やってきたのだ。




「インフルエンザ?」




リーバー班長の顔を見上げながら言う

初めて聞いたとばかりに声を上げる。



「そぅ…風邪の一種なんだが、感染病で広まるとなかなか…

 しかも…今年のはひどいらしい。」



「ふ〜ん…だからリナリーもラビもアレン君も…部屋にこもってるんだ。」



「あぁ…次々とやられたよ。」


「神田は?ピンピンしてるよ?」



「あいつは…別格だろう。」




そう言ってあたりを見渡す。

つい一週間前まで活気付いていた科学班も半分のにぎやかさだ。



「神田は…殺しても死ななさそうだもんね」


「だな…^^;」


なんて冗談を言ってるリーバーは何か棚を探り始めた。



「みんな大変そうだなぁ〜wwファイトwみんな!」


そう言ったにリーバーは棚から取り出した何かを注射器にセットした。


「他人事だなぁ〜。そうも言ってられないぜ?」


「へ?」


気がつくと注射器を構えていたリーバには後ず去る


「ちょ?…ぇっ!リーバー…?」


困っているをよそにじりじりと迫り来るリーバー




「抗体ワクチンだ。免疫作っとかなきゃ…お前もかかるぞ?」



そう言っての腕を引っ張り無理やり椅子に座らせる。





「リーバー私…注射…きら…ぃ…」



言うか言わないかの間にリーバーは手を放した。



「ハイ。終了!……終わったぜ??」






「へ?」




あまりのすばやさにはあっけにとられていた。




「痛くなかったろ?」



「ぅん」










そうして抗体ワクチンは打たれた。








しかし、次の日………









「リーバー…っ…なんか…頭ボーっとする。」




そう言って寝起きのは科学班の部屋へやって来た。






「あぁ〜それは、抗体ワクチンのせいで

 少しだけ病気と同じ軽い症状が…っ/////」



途中まで言いかけたリーバーはの格好を見て顔を赤くした。



「んっ…はぁっ…リー…バッ////」


は寝ぼけているのか、症状のせいか、胸元はギリギリまではたけ

上のパシャマ一枚に、下は下着だけと言う状態だった。


「ぉまっ…お前…どうして…そんな…」


目のやり場に困りながら言うリーバーにさらに近づき寄る



「なんか…苦しい。てか…あつぃ〜ねぇ?如何したらいい?」



格好のこともだが、症状で息の上がったに色気を感じ、


自分の息や色んなものが上がるのを感じたリーバー



「如何したらって……襲うぞ?」




「ぇえ?リーバー?」



そう言うとを押し倒してしまった。




「ちょっつ…りーばー?」



「前から思ってたけど…お前可愛すぎ。」


「えっ?」


「それに…ずっとお前の気遣いの優しさに惹かれてた。」



「リーバー…/////?」


そう言ってリーバーは軽くキスをする。






「…んっ…?」




「両思いなら…このまま続きしたいんだけど…」








そこまで言ったリーバーに









「私もリーバーが大好き。」





そして



ちゅっ☆


「だから…続きして?」








と言った。










この後二人がどうなったかは…除いてたコムイだけが知る。