それはほんの些細なこと…
だけど僕には耐え難く
ミニクイカンジョウガ
ウズヲマク――――
***『渦』***
つい先ほどまで共に食事をしていた彼が
今にも人を殺めんとばかりに、冷たい瞳での腕を強く引く。
「痛っ!…ティエリア?どうし…っん」
言葉を言い終えるより先に唇を強引に奪われる。
「君はまだわからないのか?」
「え?なっ…いたっ・・んぁっ!!」
なんのこと?といった様子のに噛み付くようなキスは続き
次第にの体も熱を帯びる。
もともと恋人同士、嫌なわけでもなく初めてでもないので体は自然に反応する。
「分からないなら…体に刻むまでだ。」
「嫌っ…///!」
抵抗しようも、男の力にはかなうはずもなく、すんなりと腕は頭上で固定され
足もベットに開けた形で固定された。
恥ずかしさのあまり顔を赤らめイヤイヤと首を振る
しかしティエリアの愛撫は容赦なく降り注いだ。
「なにが嫌だ…ここはこんなにほしがっているが?」
そう言って、勢い欲細い指を入れバラバラに動かす。
いつもなら優しく胸や体を愛撫する指が急に下半身に降りたことに驚きつつも喘いでしまう。
「んっああ…あっ…ぁぁっ…いやぁん」
「、君は本当に淫乱だな?その淫らさで男を誘っているのか?」
「ぇ?…あぁん…なんの…こと…んっっ!!」
快感に絶えながらも思考をめぐらせるの中から指を引き抜くと
それをの口にもって行き強引に加えさせる。
「白を切るつもりかい?潔く認めたらどうだ…っ!」
まだ、しっかりと慣らしていないだろうそこに
ティエリアは欲望でいっぱいになった其れを宛がい一気に付く
「いやぁぁぁっぁ…ぁんっ」
慣らしていないためか
急な下半身の圧迫感さえ分からないほどの痛みがを襲う。
「いやぁぁぁぁあ…ティ…エリぁ…痛いっ…許してぇ…んぁ」
そんなもお構いなしにティエリアは腰の動きを早くした。
微かに匂う精の匂いと共に鉄の匂いが鼻をさす。
あまりの痛さに涙を流す。
「泣いてもやめはしない。」
「そんな…んっ…ぁん…どうして?」
「………。」
その問いに答えがかえることはなく腰の動きだけが早さを増し
次第に痛みが快感に変わって言った。
「だめ…っ…もう…イっちゃう」
「イけばいい………ほかの…誰にも渡さない。」
「ティ…ェ…リァ…?」
が快楽を感じながら彼を見上げると
ティエリアの瞳からは一筋の涙が流れていた。
その後すぐに二人同時に絶頂を向かえ
ティエリアはその欲をの中に吐き出す。
「んっ…」
行為のあと、優しくキスをするティエリア。
「ティエリア?もしかして…私がラッセのトレーニングの付き合いしてたの見てヤキモチやいてくれたの?」
「なっ…!気づいていたのか?」
「なんとなく…でもれはああいう体制でするストレッチだから…」
「知っている…しかし…」
「ティエリア…?」
「何故か僕の心をこんなにもかき乱すんだ」
「…嬉しいな。」
「なっ!しかし、僕はに酷い事を…」
「愛あってでしょ?私が逆でも…きっと同じことしてるよ?」
そう言って今度はからティエリアに濃厚なキスをする。
「んっ……。僕は…もう君なしでは生きていけないようだ。」
「私もだよ…私も…ティエリアがいない世界なんて考えられない。」
そう言ってシーツ一枚を隔てて
二人は抱きしめあった。
「愛してる…永遠に。」
「この…世界が破滅に向かおうとも。」
END