いっつもテニスばっかで、単純で

       単細胞で、すぐ挑発に乗る



   『単純』



明日から学校は夏休み入り、皆思い思いに休日の楽しみを
堪能しようと考えているさなか………

一人悩む少女が居た。


「ぅ〜〜ん…ぃぃぃぃ――――っ。ヴァぁぁぁ〜〜〜っ!」


変なうめき声である。

「ちょっと?何なのその氷帝の樺○君みたいなうめき声。」

「ぇえ!そんな風にしてないょっ!酷いなぁ↓↓」

「ぇえ!ってありえない気付いてないの?あんたの脳の方が酷い…。」

キーーーっと言ってまた怒り出すをゆなは軽く流す。


「で?何をそんなに悩んでるの?」

「そぉなんだよぉぉぉぉ〜〜〜〜〜っ」

「ぎゃぁぁっぁ!抱きつくなっ!キモい!」

我に返って勢いよく迫ってくるにゆなはドン引き

「どぉーどぉー。落ち着け…。」(、興奮した馬扱い。

「ふしゅー…。」

って…今度は海○君かっ!と言う突っ込みはスルーで話は進む。

「最近ねっ…桃がね…かまってくれないの!」

「桃城君とうまくいってないの?てか、何であんた桃城君と付き合ってんの?」

「ぇっ?何で?」

「知るかっ!」 (思わずの頭をはたく。

「ぐへっ!」

なんか…疲れた。と思う親友だった。

「痛たたっ…。だって、好きだから…理由なんてないもん!」

「告白は桃城君からだったんでしょ?」

「うん。なんか好きだ。お前と居ると落ち着くって。」

「…………嘘だ。」(ことごとく酷い親友(笑

「ぇえ!酷い!本日二度目の酷いお目見え?!」

「まぁ〜それは置いといて…」

「ぁ…置いとかれた。」

「何にせよ、彼は部活で忙しいのよ。きっとそれだけ」

「そぉかな…でも…「あっ桃城君発見!ほら帰ってるよ」

「あぅ!話し遮ったっ!?」

「なんで。一緒に帰んないの?」

「今日はゆなと帰るからって言ったから」

「そっか……じゃあ後つけますか?!!」

「ぇぇぇええ!……ぉぅ。」





そして二人は学校を後にする。


数分後、桃城の後を付けていてある場所に到着する。


「ここって、ストリートテニス場?」

「ぅん。ここで初キッスしたの。…キャっw言っちゃったw」

「ぁ…誰か来た。」(むちゃくちゃ無視!

「無視!!(涙) どこ?」

「何かわかんないけど…女の子だょ?しかもより可愛いんじゃ…」

「(さらっと酷い)桃が浮気?」

「ぅ〜ん…何とも…でも楽しそう。どうする?会話の聞こえる位置まで行く?」

「………ぅん………。」




少し近づいた所に行き二人は姿を潜める。


「桃城君…これ…っ」

女の子が何かを渡す。

でも、会話があんまり聞き取れない。

「おぅ…サンキュー…。」

「ふふっ照れてる……そお言うの…好き…。」

「…俺も…好き……」



二人の耳に入った言葉に唖然とする。

「えっ・・・・・・・・・・・」

その言葉に心を痛めたは思わず逃げるようにその場を去ってしまった。

「ちょっとっ!!?」

ゆなが必死で止めるも階段を足早に駆け下りていく

「きゃっっ!ごめんなさい。」

階段を降りきった所では人にぶつかってしまった。

「メンゴA〜〜って!可愛い子発見w…あれ?泣いてるの?」

「す…すみません。って…え?離してください。」

「だってこんな可愛い子が泣いてるのにほっとけないじゃん。」

そお言ってそっとを抱きしめるセクハラ大魔神千石清純。

そこへ…


「ちょっと!何してるんっすか!千石さん!」

「ん?あれ?オモシロ…桃城君?」

「…!桃?!」

「そいつ、俺の彼女なんで、離してもらえます?」

「そーなの?ぇえっー―。世紀の大発見だと思ったのに。」

「残念ですね、千石さん。二人はラブラブですから」

そお言って現れたのはさっき桃城と話をしていた女の子。

「あれ?君、橘君の所の!杏ちゃん?」

そうだょと言って杏はに向き直る。

ちゃん…でぃぃかな?大丈夫?」

そお言って優しく差し手を出された。

「ありがとう…杏ちゃん…。」

敵にしお送ってる様な…
そこへ。ゆな登場。

「ちょっと?桃城君?どういうこと?」

「何がだ?北村?」

も、杏ちゃんも二股かける気?さっきの話し聞いてたのよ?」

「なっ!聞いてたのかよ!……」





少し黙った後、杏とかをを見合わせながら




「なら仕方ねーな。仕方ねーよ。すこし早いけど…。」

そお言ってさっき杏が桃城に手渡していたプレゼントを渡す。

「ぇ?これ…」

「もうすぐ記念日だろ?付き合い初めて2年目の」

すっかり忘れていたは唖然とする。

「でも、それ、杏ちゃんがさっき…」

しかしゆなの言葉で我に帰り、真相を求める目で桃城を見る。


「ぁぁ…それは…」

と杏ちゃんが切り出し、真相を語ってくれた。








真相。


「プレゼントを買ったはぃぃが、ラッピングをしてもらうのを忘れて
男の桃城君じゃろくにラッピングできない。
どうしようかと考えている所に、偶然、私と出会いラッピングを頼む。
で、出来上がったから今日それを渡したの。」


「えっ?じゃぁ・・・私の勘違い?・・・・・・・・なんだぁ〜。ありがとう桃^−^。」

ほっとしたはすごく嬉しそうに微笑む。
なにも考えない単純ばかな笑顔。

「へへぇっ。おぅ。いいてことょ。」

同じく単純。
二人は純粋で単純同士だから、きっとうまくいくのだろう。
とそこに居た皆が思った。




「おぃ!!桃城!!お前、杏ちゃんとなにしてんだっぁあ!」

行き成り聞こえた聞き覚えのあるリズムっぽい声に一同が

「また…誤解がぁ……。」

とため息をつくのであった。












おまけ!ってか、会話の真相。


杏「桃城君…これ、頼まれてたやつだょ。」

桃「おぅ、サンキュー…助かったぜ。」

杏「ふふっ、照れてる。照れなくても、いいことだよ彼女へのプレゼントするのって。
  彼女、そお言うのが好きなの?」

桃「たぶん。俺も好きなものはきっと好きだろう。」

杏「………。」