天然は、時に




      ありえないことを言い始めるので注意。






++++「しゃぶしゃぶ」++++




ある日の部室にて




「ねぇ?一氏君……」


は二人っきりの部室で一氏に声をかけた。



着替えをしていて、一氏は上半身裸。


少し、顔を上げるのを恥ずかしそうに



一氏のズボンの裾を持って顔を上げて名前を呼んだ。



「なっ…なんや?




の上目づかいがあまりにも可愛かったので


少し、顔を赤らめながら、一氏はと瞳をあわせる。





「しゃぶり…たい。」


















「え?」














一瞬、一氏の思考回路が止まる。







少しの間をえて、再び動き出した思考回路


しかし、こう状態では正常に起動するはずもない。




「ね?駄目?…ぅち、しゃぶったことないねん」






「まだ、やったこともないん?」



の言葉に、胸の鼓動はスピードを増し

…とまることを知らずなり続ける。




「ぅん。初めてやから…うまくできる自信ないけど…」


「そか」


一氏の心の中はパニック状態で、


天然でみんなに人気がある、マネージャーが

まさか、こんな風に…



などと、思っていた。





がええなら…俺が…優しゅう教えたる。」



「ほんま?…ぅん。教えてほしい。」




あかん!マジ可愛い。


せやけど、本間に、あんなことやこんなことしてええんか?


…俺は十分のこと愛してるからええけど。



はその…好きやからそういう事言うんやろ?」





意を決して聞いた一氏は、の顔を見る。








「ぅちは大好きや。もしかして…一氏君しゃぶしゃぶ嫌いやった?」













「え?しゃぶしゃぶ?」










自分の可愛そうな勘違いに気づいた一氏は



そっとしゃぶしゃぶ屋のトイレで涙したとか…。