彼の気持ちは



      見えないままで…




****『真実(後編)』****




「大丈夫。おごりだから」

そう言って俺に缶ジュースを手渡したを見て俺は違和感を感じた。


ほかの…女とは違う先輩。



「ところで先輩は何歳なんすか?」


「年?…レディーい歳聞くんだ…ふーん。」


ちょっと怒った?なんてひやひやしてたら


「嘘嘘^^19だよ」


なんて笑顔で返してくれる。

その笑顔がまっすぐに向けられて…少し俺はドキッとしてしまう。


「19かぁ〜姉御っすね。」


「あぁ…なんかオバサンの気分。」

などどハニかんで笑う姿も可愛い。


「ちなみに…高野君は?」


ボーっと先輩を見ていたらいきなり質問を振られた。


「え?俺っすか?」


「そうそう…見た感じ…大学生…よね?」



そう言ってじっと俺を見る。


「いや…15っす。」


そう答えると先輩はありえないとばかりに驚いていた。

そして

「違法ジャン!!…うちの店長もアバウトな人だなぁ〜」


なんて言って笑ってる。


だから俺もついつられて笑う。


「そーっすね^−^」









そうこうしていたら、楽しい休憩の時間は終わっていた。













それからすこしづつ、


バイトに入るたびに


先輩と話す機会が増えていった。


そして話すたびに俺の心は高鳴る。


よくわかんねーけど…なんか…胸がイタイ。


女なんて腐るほど知ってるつもりなのに。





そんなある日のことだった。



どこから聞きつけたか、森校だけじゃなく、他校の女子がいっせいに押し押せた。



「きゃぁ〜〜〜!!恭平君こっち見て!!」


『これ買うから手握って!!!』


女たちは言いたいことを言って俺に迫ってくる。



店長やほかの従業員もその波に押されて苦戦中。



ただ一人…



「あの〜〜〜っ!!お客様!!一人一人レジに御並びください!」



先輩は声を張り上げてほかの客の迷惑にならない様配慮していた。


しかし女たちは聞こうとせず



「なによ!!別にいいじゃない!!見てるだけなんだから!」

「そうよ!こんな店、恭平君がいなかったら用なんてないわよ!」


などと言って先輩を押しのける。



最悪だ。また店に迷惑をかけて……首になる。


先輩にも…悪いこと…


そう思って先輩のほうをみた




「あなたたち!高野君がそんなに好きならもっと彼のこと考えてあげなさいよ!

 高野君のこと何がわかってんの?現に、彼がどれだけ迷惑被ってるか分かってる?」


「何よ!あんたさっきから!!恭平君の何なのよ!!」


先輩は俺のために必死になってがんぱってくれていた。


今までここまで俺のこと思って庇ってくれた人はいない。



「何って先輩よ!バイトのダケド…。」



「先輩くらいで何よ!引っ込んでよ!!”!」


嫉妬した女たちは先輩に罵声を浴びせる


「大体、あんたが勝手にしてるだけで恭平君は

 なんとも思ってないかも知れないじゃない!!」



その言葉を聴いたとたん先輩の動きとまった。



「……。」



迷惑なのは…私のほう…?



きっと彼女ならそう思っただろう。


やさしいから。






やり取りをそこまで見ていた俺は、もう限界が来て割って入った。






「もうやめろよ…。いい加減…ウゼェーんだよ」





「「「え?」」」






いきなり入った俺に女はビックリしていたが俺にはそんなことどうでもいい。



そっと先輩を抱き寄せて思い切り深いキスをする。




「んっ……っ…」




先輩は唇を離そうと必死だったが



離さねぇ…。
















やっと唇を離した俺を先輩は目を見開いて見る。


「高野・・・く・・・ん・・・」



「わりぃ。俺、あんたに惚れちまったみたいだ。」



それだけ言うと女達は悲鳴を上げ泣き叫びながら去っていった。




「高野君?」



「本気っす。」



「・・・・・・私でいいの?」



「あんたがいいんっす。」



「私…何も…」



「あんたは俺をまっすぐ見てくれた。今までいなかったタイプの女だとは思ってたけど

 だんだん…俺ん中に入ってくるんだよ。」


「私も…。変かもしれないけど…高野君が心の中に入ってきたんだ。」



「俺、が好きだ。」


「ありがとう」



そう言ってやっと俺の目をまっすぐ見る。


「私も…高の…「恭平”」


「恭平って呼べよ。」



「…私も…恭平が好き。」





「へへっ。なんかこう言うの慣れねーや^^」




俺はテレを隠すために損ことを言ってみるけど…



「なんか…照れてる?可愛いww」



やっぱりにはお見通しなんだな。



















それから二人は付き合い始めた。


お互いの家も行き来するようになったし


家族も歓迎してくれた。







俺のほうが年下だから…










俺が18になったら…





     ハッピーウエディング











@@@@@おまけ@@@@@



蘭丸「ついに恭平も年上かぁ〜〜〜ww」


武長「あいつの場合、狙ってた感がないけどな。」


雪「はぁ〜早く子供とか生まないかな」


蘭丸「えぇえそれは気が早くないか?」


武長「でも、確かに」


雪「ほら、恭平は美男子でしょ?相手のちゃん
  自分では気づいてないけどすっごい可愛いよ!」

蘭丸「何?初耳だぞ!!おい!!」


武長&雪「楽しみだね〜〜〜☆」