全てが全部、俺の思うとうりにはいかない。
そうだよね?
『理屈』
何にもなくてつまらない。ただそんな毎日だった。
毎日部活はやる、熱心に。なんたって、好きだから。
けど、ほかの物と言えば、どれも、俺の計算内で終る。
何でこんなに面白くないのだろう。
だけど最近。面白い物を見つけた。
。
さんの行動は俺の想定外なことばかり(ホリ○モン…(古っ!
まず、そこでは転ばないだろう…と思う所で…
「ふんぎゃっ!!」
転ぶ。
そして、そこでは笑うだろうと思う所で
「えぇ?なんで、それ、本当やったらすごい!」
感動する。
さらに、黒板消しが最後まで届かず、頑張りすぎて
「げふっ!!かぁぁぁーーーっぺっ」(えっ?ヒロインだよね?
粉を思いっきりかぶる。
見ていて清清しいまでに面白い。
そしてある日、帰り道に彼女に逢った。
そこは小さな公園だった。
さんはダンボールの箱に入っていく
……………………………。
まさか!!ダンボールがマイホーム?!
そこまで俺の予想を裏切るとは。
しかし流石にそれは違うみたいだ。
ダンボールから出てきた彼女の腕の中には一匹の子犬の姿。
きっと、ここにかくまっているのだろう。
そうこうしている内にさんが俺に気付いた。
「あっ…………ぬい君。」
さんは少し考えてポン!と手のひらを叩き言い放つ。
「………違うっ。乾だ」
「……あれ?違った?でも、おしいvv」
また、俺の予想を覆す。
「所で、乾君はこんな所で何してるの?」
「あぁ…いや、さんを見かけてね、つい。」
「そっかwじゃあ…そんな乾君にサプライズ!」
そお言って近づいて来たはすっと子犬を差し出した
「この子犬、貰ってくれないかな?」
「…あぁ……飼い主が見つからないのか。」
「うん…。」
いつものさんとは打って変わって寂しそうな表情になる。
「そうしてあげたいけど、家族がどういうか…。」
そお言うと本郷さんは顔を上げ
「じゃ…私を貰ってはくれますか?」
―――――――ん?
「駄目…かな?やっぱ…」
びっくりした。まさかの言葉。
いつも俺の予想を超えるだか
流石にこれは…。
「駄目じゃ…ない。さんさえよければ。」
「本当に!!!ありがとうww」
「あぁ…よろしく……さ…」
名前を呼びかけて、生暖かいものが唇に触れたのを感じた。
まさか…キス。
少し恥ずかしそうに確かめる。
そして
「り・・・・理屈じゃない。」
「ワンw」
そこには犬の唇。
「ワンちゃんともどもよろしくね^^貞治君!」
笑顔で微笑む君がいた。