君と暮らした三ヶ月間
僕はきっと幸せだった。
*****「実り」*****
そっと、部屋の鍵を閉めて歩き出す。
また、同じ毎日の繰り返しかと思うと、すごく嫌になる。
一週間前まで、毎日が楽しかった。
が居たから・・・。
ほんの些細なことだった。
が居なくなるきっかけは…きっと僕だって思う。
ある日、二人が暮らすマンションに帰るとは置手紙ひとつ置いて
「探さないでください。」
かぁ〜・・・・・
なんか離婚された気分。
笑えないけど、悲しすぎて笑いがこぼれる。
そお言えば…最近、体調が悪いって。
まさか…心が病んでいたとか?
だったら…気付いてあげれなかったな。
そんな事を思いつつ気付くともう大学にいた。
「おはよーーーっ!不二ぃ〜〜w」
「おはよう。相変わらず元気だね、菊丸は」
「俺の取り柄そこだけだからにゃw!って何だよ?暗い顔してぇ〜!」
菊丸が僕の異変に気付いてのは驚いた。
けど、よく考えれば中学から一緒だからね…。
「具合でも悪いのか?」
「大石。ありがとう。大丈夫だよ。」
菊丸に続いて一緒に来たのであろう仲のいい大石も心配してくれた。
「あんまり無理するなょ、不二」
「あぁ^^;」
「じゃ!俺ら講義あるから行くねっ!またなぁ!」
「ぅん。また」
いつも明るい菊丸と大石。
一緒に居ると楽しいけど…やっぱりじゃなきゃ・・・満たされない気持ちもある。
「ホント・・・どこ行ったんだょ。」
「ん?誰がだい?」
突然の声に振り返るとそこにはタカさんがいた。
「おはよう。不二。何か悩み事?」
「いや・・・ちょっと大事なものをなくしてね。」
「え?見つからないのか?俺も、手伝うよ?」
「あはは・・・タカさんは優しいなぁ…僕とは…大違い。」
そう、きっとの相手が僕じゃなくてタカさんみたいな人だったら
きっと君はいなくならないだろうに。
「たいした事じゃないんだ。ただ、ちょっと寂しいなって。」
「不二・・?」
「居なくなってしまったんだ…が…」
つむいて黙ってしまった不二にタカさんはただそっとそばにいてくれた。
やっぱりタカさんはやさしい。
「俺・・・の居場所。知ってるよ?」
「えっ?」
「本当は、不二に言うなって言われてたけど…今の不二見てるとつらいから。」
「どこに・・・いるの?」
「駅前の角の病院………。俺もよくは知らないけど」
「ありがとう。言ってくるよ」
「気をつけて。」
タカさんから病院と聞いて居ても立ってもいられなくなり走る。
「あのっ、・・・は何号室ですか?」
駆け込んだ病院で真っ先にの名前を出す。
「あれ?周助?どうしてここに?」
後ろから聞こえた懐かしい声に振り返る。
「ななし!」
行き成り抱きしめられたは、わけが分からずあたふたする。
「周助・・・・・・(汗」
「がいなくて落ち込んでて。タカさんが心配して・・・」
「そっか…落ち込んでくれるまで…心配してくれたんだ…ありがとう」
「…よかった。元気で。」
そっと抱きしめていた腕を緩めの顔をのぞく。
「じゃあ・・・もうひとついい事。教えてあげる。」
「ん?」
「私。赤ちゃんできちゃった。」
「ほんと?!」
「うん^^」
再度抱きしめる周助を温かくも抱きしめ返す。
「結婚してください」
「はいw!」
*****おまけ*****
「でも、周助…ここどう考えても産婦人科じゃん?気付かなかったの?」
周助「ぁ…言われてみれば。」
「それどころじゃないって感じだったもん^^」
周助「…そうだね。でも。嬉しいよ」