いっつも男ばっかで本当に最低!!
私のことみてくれてんのかな?
::::::『♀♂??』::::::
「なぁ?小春君?私のことどう思う?」
「女。」
「…(怒 じゃあ…一氏クンは?」
「ユウジは…ぅふw」
「キモい!!」
小春の返事につい、キレ気味で返してしまう。
私は小春が好きだ。
だけど、いつも小春は一氏クンとばかりいちゃついてる。
幼馴染の小春を好きだと思ったのは中学校になってからだった。
テニスをしている姿が、とても真剣で、幼い頃私に約束してくれた時と同じ表情だった。
幼い約束。
「小春は…覚えてるかな。」
それは、二人で遊んだ公園で小春が言った言葉。
「なぁ〜?俺、が好きや。せやから大きくなったら結婚しような^^」
ふと思い出す記憶。
「あの言葉はもう…無効かな。」
部室に行きドアを開ける。
そこには部員の姿はなく小春がそっと部の日記を手に眠っていた。
「小春?…寝てるの?」
問いかけるも返事はない。
「私…小春が好きなんだよ?…いつもは天邪鬼なことばっか言ってるけど。」
思い切った私の告白はただ、静かに空気に溶けていった。
「私は知ってるよ。小春が本当は優しいことも。
気配りができることも…面白いところも強いとこも。」
「でも、もう。遅かったね。小春は一氏クンに取られちゃった。」
そこまで行っては静かに部室のドアに手をかけた。
そのとき――――
「なんや、同じ気持ちやったんか…安心した。」
「小春?!」
先ほどまで眠っていた小春がすぐ後ろに立っていた。
「俺も…が好きや。」
「ホント…?」
「あぁ…。約束したやん?あの日からずっと変わってへん。」
「約束…覚えてくれてたん?」
その言葉を聞いての頬に涙が伝う。
「あぁ…ぜやから…結婚できる年になるまで…付き合うて下さい。」
「…よろこんで^^」
そう言って差し出された手をはそっとつかんだ。
その瞬間、つかんだ手を引っ張られ抱き寄せられる。
「一氏より…好きやで」
その言葉と同時に二人は優しいキスをスル。