あなたはとても強いけど


    あなたの心はもろいから



       僕が守って…………







++++『守るべきもの』++++




?大丈夫ですか?」



「ぅん…。ありがとうアレン君。」



イノセンスと思われる原因を調べ終わって帰ろうとしていた

時、ありえない数のAKUMAに出くわした僕は、必死で

逃げながら悪魔の救済に専念した。


その間、一緒に任務に来ていたが負傷し、戦いが終わった後


彼女に手を貸した。



「どこかで休みましょう。もう、日も暮れます。

 それに、傷の手当てもしないと。」


声をかけてみたが、思ったよりも平気そうで安心した。



「ぅん…ありがとうアレン君」


でも、いくら平気そうでも少し傷が深かったため少し苦しそうだったので


急いで宿に入った。







「宿取れました。二階だそうです。」




たまたま開いていた部屋を借り

を案内する。







?傷の具合はどうですか?」



「ぅん。だいぶ良くなったよ…ありがとう。」






そう言って笑う彼女だけど、どこか少し笑顔に影があるのを感じた。











それから就寝の準備を整えベットに入った二人



しかし、消灯したすぐにが僕の名を呼んだ。



「ねぇ?アレン君?」






「なんですか、?」







「一緒に眠ってもいい?」







「ぇっ?」





少しの沈黙の後彼女が寂しそうにそう言った。


断る理由はない。



ただ…僕の理性が持つかどうか…。




「ぃぃですけど…どうかしました?」



「……ぅんん…なんでも。」




そう言って照れくさそうに起き上がったをアレンは布団をめくって向かえた。






「暖かい…。」


「生きてますから…」



「そうだよね…」






そんな会話がなされ、しばしの沈黙が流れた。










「寝ちゃいました??」






数分後言葉を発した僕だが、返事が返ってこず

眠ったのかな?と思いの方に体を向ける。



すっぽり腕の中に納まったに理性が切れそうになるのをこらえ

少し抱きしめる手に力を入れる。


「こんなに…小さいのに…あんなに一生懸命がんばって…

 死にそうになってまで戦って。」



僕の言葉はただ中に舞う。





しかし…









「さよなら……」







の言葉と一緒に一筋の雨がほほを伝った。









?…寝…ごと…ですか?」





そっとぬぐった涙は生暖かく、彼女が求めたぬくもりのようだった。




、あなたの過去に何があったかは分からないけど。

 あなたの辛い過去も一緒に、僕はあなたを守ります。」







そして触れるだけのキスをして誓った。




「僕はあなたのために……戦い続ける。」