駅を降りたら…もう彼女はそこにいた


━━━━━━━━━━━距離。

「塁斗お帰り!!!!」
塁斗「ただいま。元気にしてた?」
「うん、塁斗はぁ?元気だった?」

そう言って彼女は俺の顔を覗き込んだ
俺はこの幸せな時間がずっと続いてほしいと思った

「ねぇいつまでここにいられるの?今度はいつ東京にいっちゃうの?」

俺はその言葉に詰まった…

「塁斗?」
塁斗「ごめん、。また稽古しに明日には戻るんだ…」

はうつむいたまま何も言わなくなった

塁斗「でも!またこうやって会いにくるから!それに…「無理しなくても!」」
「無理しなくてもあたしちゃんと待てる…もう子供じゃないから
    東京と北海道じゃ距離あり過ぎだけど…あたしらなら大丈夫
    だよね?そう思っていいよね?」

俺は申し訳なくなった…俺の夢のためにばっかりに我慢させて……
気づけば俺はを抱きしめていた
は黙ったまま…俺の手を握り「大丈夫だよ」と…涙を流しながら言った

一度も俺にわがままを言った事のない
今日だけは我侭を聞いてやろうと思った

塁斗「なぁ…どこ行きたい?」

は俺のほうに顔を向け
「東京」っと意地悪そうに笑った

さすがにその我侭は聞けないと困り果てた顔をしていた俺に
笑いかけてきた

「嘘だよ^_^。そのかわり…キスしてほしい」

俺はその言葉に戸惑いなく口付けを交わした

「ファーストキスだよ」
塁斗「俺も」
「キスしたからにはこの先責任取ってよね?」
塁斗「あぁ。俺らが大人になったら結婚しような」

は頬を赤らめながら「うん」と返事をした。
俺はそんなにもう一度口付けをした