いつも一緒に

    そんな関係がつつけばいいと


  
        お前とな本気で思うよ。



*****「空白の時間」*****




「今日は俺ん家よってくか?」


横を歩いていたに話しかけると

そっと顔をこちらに向けて笑顔で答える


「うーーーん。行きたいけど…今日はご飯の当番なの^^;」


残念そうに答える

そっか…残念。


とだけ告げると別れの挨拶をする。



「じゃぁまたあしたな!」



そう言って手を掲げると

「うんまた明日^^」



は返す。


いつものように繰り返される日々。


俺がすごく満たされた気分になる時間だった。










幼いころから俺との両親の仲がよく

気づけばいつも一緒に遊んでいた。



中学に入ってからは、は恥ずかしいのか

学校での会話が少し減った気がする。



でも、こうして一緒に帰ることだけは

幼いころから変わっていなかった。





「ん?…あいつ部活してねぇよな?なんでこんなに遅いんだ?」




瞑想の中でふと疑問を抱いた俺は

いつも野球でしか使わない頭をフル回転出せる



「部活…入ったのか?」


そう考えるも、そう言ったことなら真っ先に報告してくれるはず


じゃぁ…どうしてこんなに遅いんだ?








考えても考えても分からない俺は

明日調べて見ることにした。















―――――――――次の日。
 

放課後。










「ありがとうございました」



「気をつけて帰れよ!!」



先生の言葉を聞き流し

そっとを見る。


すると目があったがこちらに向かってきた。


「武、今日の部活は6時までだよね?」


「いや……ぁ… あぁ。そうだぜ。」


「じゃぁ…また6時に正門ね^^」


そう言って教室を出て行く




本当は今日の部活は先生の会議のため

5時半までで、少し早く終わることを告げずに俺も部室に向かった。














「お疲れ様でした!!」



「―――した!」







野球部の元気な声が部活終了をつげる。





「何急いでんだ?山本?」


「いや、人待たせてっから」


そう告げて急いで部室を後にする。




もちろん向かったのはのところ……




だが・・・・




「あいつ…どこにいるんだ?」









10分位たっただろうか?

思い当たるところは探し終えた


残すは…

   ――――屋上。










そう思った俺は全速力で階段をのぼった。










キィ――――ッ…。






少し重たい扉を開けると屋上の柵近くに横たわる

人影を見つける。







…」




捜し求めていた名を呼び近づくと

は小さな寝息を立て眠っていた。






「……寝てる。今が初夏じゃなきゃ風邪引いてるぞ…。」



そういいつつ俺は脱いでいたブレザーをそっとにかける。




「ん?」


ふと目に付いた柵に近づいて行くと

なんとも眺めのいい景色にたどり着く。




「ここから・・・野球部丸見えなんだな」



そうつぶやいた俺はハッっとした。




…俺を待つために・・・。」












そう気づいた時




そっとが目を覚ました。





「ん・・・・・・っ・・・って・・・え?!!武?」




「よぅ^−^起しちまったか?」



「ぅんん・・・でも、部活は?」



不思議そうに問いかける


「悪りぃ…今日5時半で終わりだったんだ。」


「そか…お疲れ様。」


そう言っていつもと変わらない優しい笑顔をくれる

が可愛くて、俺は思わず抱きしめた。







「きゃっ…/////。 武?」



「いつも、待っててくれてサンキューな」



「全然^^頑張ってる武見てると退屈しないもん」



「嬉しいこと言ってくれんのな。…でも、今は良いけど

 冬になったら、暖かい所に居てくれよ?風邪引かせらんねぇからよ」


「そん時は。武が看病してくれるんでしょ?」



自信満々に問いかける


「あたりまえだろ」


そう告げて






少し赤くなってる頬にキスをする。











「ずっとずっと待ってるね。」




「ありがとうw」