恋に落ちたら
私は高一の春、父の転勤でアメリカに渡米することになった。
英語は特に問題はない成績だったし、少しくらいはできる。
と言うのも、知り合いのテニス馬鹿に帰国子女がいて、英語を教えてもらっていたからだ。
「父さん、荷物ここでいいの?他にはない?」
「あぁ…これで最後だ。残りの荷物は明日届く予定だから」
やっと荷物を運び終えうーんと背伸びをする。今はまだ春休み。
きっと学校が始まったら、忙しくなるんだろうなぁ〜…。
ふと、外を見るとそこには眩いばかりの海が広がっていた。
「ぅわぁ〜綺麗な海!ねぇねぇ父さん、時間があるから海、散歩してきていい?」
「あぁ、かまわんょ。夕方までには戻ってこいょ」
「ぅん!いってきまーす!」
外に出てやっと気づいた町並みに私はすっごくびっくりした。
少し高いだけの高台のうえに住んでいるので、一瞬にして町並から海までが見渡せるのだ。
「きゃっほーーーぃ」
持って来たばかりの自転車で坂道を駆け降りる。
春風と潮風が一気に押し押せる。
キキィィィぃーーーーーーーーー。
急なブレーキ音がして、いきなり自転車が止まった。自分でとめといてなんだけど、うるさい。(おぃ!
「リョーマ!!」
急に自転車を止めた理由は、アメリカにいるはずのない帰国子女テニス馬鹿(知り合い)がそこにいたから。
「なんでなんで!!リョーマいつこっちに来てたの?つーか3日でずいぶん大きくなったね!」
三日ぶりの再開に胸を躍らせ思い意っきり抱きついた。
「ん?…ぁぁ?」
呆気にとられている彼を見て、少しからかってみたくなった私は色々と会ったりなかったりすることを言ってみた。
「ぇえええ!私のこと忘れたの?同じ釜の飯を食べたじゃない!(意味不)」
「おぃ…お前なんか勘違いしてねーか?」
「・・・・・・・・へ?」
「俺はリョーガ、ちび助とは違うぜ」
やっちゃった……。そお思った瞬間だった。瞬間最大風速たかいょこれ。
「…ぇぇぇぇええええ!ってことは、私は見知らぬ殿方に抱きついてフォーリインラヴしちゃったんですか?」
「いやぁ〜…フォーリンラヴ?」
「、不束者ですがどうぞよろしくお嫁にしてやってください。」
「へ〜・・・かわいい名前じゃん・・・って・・まて!俺の気持ちは無視か?」
ぁ・・・・・・。
「忘れてました。」
「おぃ!」
「私、その、気が動転してて・・・ごめんなさい。てっきり知り合いかと思って…。」
「それって…ちび助…じゃねぇーリョーマのことだろ?」
「はい!って・・・リョーマのこと知ってるんですか?」
「まぁ〜な」
びっくりした。顔までそっくりな上に、知り合いって…。何者かしら?漬物?
「で…?はそのリョーマが好きなわけ?」
「はい!好きですよ?(弟みたいで)…でも、最近彼女さんができたみたいで…少し寂しいです。(姉見たいな存在として」
いつも一緒に遊んでたりしたから。本当に少し寂しい。
「じゃあ・・・俺とかどう?」
「いいですねぇ〜^−^!」
「・・・・・・・・・・・・・・ってぇぇええ!!」
「本気なんだけど?俺は!」
今日は何回びっくりしたらいいのよ!ってくらいびっくりした。
呆気にとられている状態の私をリョーガは抱きよせた。
「OKだったらからキスしてょ?」
リョーガはリョーマと違って大人っぽくって、一瞬で恋に落ちた。
きっとこれを…迫力負けの一目ぼれって言うんだろうな。
CHU☆(ちゅ。
私はそっとキスをした。
おまけ
「何で、ほっぺなんだ?」
「だって、私、キスしたことないんですもん!」
「じゃあ…これから教えてやるょ。」
「まじですかっ//////……。」