奇跡

全員「はぁああああ?いやぁーが告白されたぁぁぁ?!!」

相変わらず失礼だ。この先輩たち。

部活も終わり、夕日が差し込む部室で着替えをしていたメンバーがいっせいに声を上げる。
こんな時だけそろわなくても・・・・。
いつもいじめられてる(笑)田仁志は心なしかそぉ思うしかなかった。

  凛「なぁちゅけーんいちくぃみそーれー。」(もう一度言ってくれ)
田仁志「だから、告白されたぁーや。」
 甲斐「しんけんかぁー田仁志?ありえねぇーさぁ〜・・ははっ」(ほんとうか?田仁志)
田仁志「うしぇぇてるんが先輩。」(馬鹿にしてるんか!先輩)

なんか、腹立ってきた・・・。

田仁志が爆発寸前だと言うのに比嘉メンバーは好き勝手なことを言っている。

知念「いなぐかぁ〜いいはずょぉー」(彼女かぁーいいなぁ〜)
 凛「しかんだぁ〜まさかやっしー」(びっくりした、ありえねえょ)
甲斐「たしかかぁー・・・」(嘘ついてんなょ)

田仁志がこいつらそろそろ殴ってやろうかと思った時、いきなり話を振られた。

 知念「で・・・誰やぁ〜相手は?」
田仁志「あぁ?えっと・・・隣のクラスのちゃん」
  凛「はぁ〜やっしー。あの子わんが狙ろとったのにぃ〜」

田仁志はそんなこと知るよしもない。仕方ないだろう!!!って顔で黙々と着替える。

「じゃあ俺、お先に失礼します。」
「あっ、ちょっとまてぃ・・・・!」
「その子と約束あるんで。」

ちょっと優越感。





正門に行くともうちゃんは着ていた。

「またせたさぁ〜やぁ〜?」
「うんん大丈夫^−^」

あぁーやっぱかわいい・・・・なって思う少年田仁志。
帰り道によった公園で田仁志は告白の返事をした。

「あの・・・さぁ〜告白してくれたじゃん?」
「あ・・・はい!駄目ですか?やっぱ・・・」
「いやぁ〜そぉーやなくて、OKやぁ〜さぁ〜」
「ほんとに?やったぁ^−^!!」

じぶんがOKしたことにすごく喜んでくれるを見て、こっちまで嬉しくなる。


「おい、おさね!」(おい!おすな)
「わんじゃない」(俺じゃない)
「ええかんじやぁ〜」
「あまりこういう事は・・・。」

茂みの置くからガヤガヤと話し声が聞こえてきた。
どう考えても納得できない先輩たちは田仁志の後をつけてきたのだ。

「でも、どうして・・俺なんやぁ〜?」
「……私、友達が言うには変わってるんですって。」
「変わってる?たとえば?」
「うーん・・・・やたら細い人好きだったり、オタクが好きだったり、薬中が好きだったり・・・・。」
「あっ・・・ああ・・そうなんだ・・・。」
「はい^^!知念先輩も射程内です!」
「ぇええ!」

田仁志は次から次へと出てくるの本性に少し汗をかいてきた。


「知念・・・わんは許さんどぉー」
「ぇえ!なんで俺何やぁ〜」

横で喧嘩している二人をよそに木手と平古場は納得した様子だ。

「にしても、これで彼女が田仁志君を選んだ理由が、分かりましたね。」
「だなぁ〜」


哀れ・・・知念&田仁志?・・・・。


田仁志はそれでもめぐってきたチャンス!と思い、「脱キスしたことない暦13年」を心に誓うのであった。