全国大会二回戦敗退――――――――。
終った――――――。
「広れぇーや全国。」
俺の夏は、全国大会二回戦敗退で終った。
******『君の笑顔も』******
「凛?なかないで…ね?いい子だから」
幼い子をあやすように慰めるわんの彼女を少し歪んだ視線で見る。
「わんは泣いてない。それに、ぬぅーやそのうしえぇてるあやし方は…。」
「ごめんごめん^^;。だって、頑張って全国まで来た凛を私はずーっと見てたから。きっと泣きたいくらい悔しいだろうと思って。」
「だからね…凛。泣きたいときは泣くの。泣いていいんだょ?」
「………。」
はいつも優しかった。たまにアホなことするくせに、いつも言葉が温かかった。
だからきっと、好きになった。今もずっと好きでいられるんだ。
わんは飽きっぽいのに。
「凛。もしかして、諦めたりしてないょね?」
「ぬぅーやわんがそんなことするとぅー思うか?」
「ならいいょ^^安心した。」
確かに、負けた瞬間、一度諦めかけた。けど、悲しみはいつかわんの人生の糧になる。
こぉ言うのをバネにしねぇーでぬぅーをバネにするやぁー。
「凛はまだ、未来があるでしょ?まぁ〜私もだけど^^;だから一緒に頑張ろう。」
そお言って差し伸べられたては小さくて…でもどこか頼りになる手だった。
――――――――痛っ!!!!
「あぃ!引っ掛ったww」
「あぁっ!コラっ!!っ!!!!!!!」
の手のひらには俺に見えないように画鋲があった。
ほら、すぐこうやってアホなことする。
「…せっかくのいい不陰気どぅーすぅーさぁ〜!」
「知らんょ!凛が引っ掛るのが悪い!これで231回目だょ!」
「仕方ないだぁろぅ〜こんなシリアスな不陰気でやるとぅー思わんさぁ〜!!」
「だって…。」
「だってもヘチマもないさぁ〜!!どぅ〜落とし前つけてくんさぁ〜?!」
いつもこうだ。最高の彼女なんだ。愛しい彼女なんだけど…………
こうやって、喧嘩になる。
「凛。私の子と嫌いになったさぁ〜や?」
「ぁあ?そーやな。こんなことする奴は嫌いさぁ〜!!」
はわんの始めてのマジギレに少々おどおどした様子で目を潤めている。
本当に切れているわけではないけど・・・・・。
「凛・・・・。ごめん・・・さい。」
まさか泣かせるなって。
「ぁ・・っつ・・その・・これは別に・・・怒ってるとか・・・じゃない・・さぁ〜」
「わぁ〜〜〜ん(>Ω<。。」
「いや・・・わんがぬぅーした・・・。いや・・・悪かったけど。」
彼女に泣かれると流石のわんでも焦るさぁ〜。
「怒ってないさぁ!嫌いにならないさぁ〜!」
「ほんと?凛」
「ホントさぁ〜ってえぇ?なんかケロッとしてないかぁ〜?」
「だって、嘘泣きだょ?」
そお言ってまた微笑む。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
やられたっしー。
でも、そんな彼女の笑顔も嘘も、泣き顔も・・わんは好きになったんさぁ〜
「惚れたよわみやっしー…。」