この感情は何だろう。
今まで無かった気持ち。
ワタシダケ?ナンダカムネガドクドクスル。
SCRATCH NO・\ 「family」
「と言うことで、こいつ血は遠いけど、俺の妹やねん。」
と、蔵ノ介は遠い親戚の子を引き取り預かっていることにして皆に説明する。
「知らんかったばい」(千歳
「まぁ、最近のことやから^^」
「にしても、変わってんな。いや…悪い意味や無いで?」(金太郎
「せやろ?独創的…やねん^^;」
「しかし、歳はいくつなんだ?白石」(銀
「三つ下や…せやから…金太郎と同い年やな^^」
「ほうなんか?しかし、えらい色気あったな…」(謙也
「おい!どこ見てんねん!!」
「まぁ〜可愛いじゃないwまた連れてらっしゃい」(小春
「珍しいな小春が…ちょい怖い」
「…失礼ね。にしても、ユウジは知ってたの?」
そう言いながら部室の窓から見えるテニスコートでと遊んでいる?一氏を見る。
「ぁあ、たまたま…な」
「にしても楽しそうね。ユウジ…妬けるわぁ」
「あはは^^;;」
そんな会話が進んでいるとは知らずに、
一氏とはテニスコートのベンチで休憩していた。
「なぁ?、白石の…蔵のこと好きなん?」
ふと、ユウジはに質問する。
「好き?…なに?それ?…蔵は家族だょ。色んなこと教えてくれた。いい奴だ。」
「そっか、家族か。ぇえな」
「ユウジ…は、居ない?家族…いないの?」
「いや…居ない訳ではないねん…けど…そこまで…いい奴?ゃない。」
「…?なら、私がユウジのことギュッってする。」
そう言って行き成りな無しは一氏を抱きしめた。
「ちょ!!ぇ??」
一氏は驚いたが、なぜか心地よく、無理に離そうとはしなかった。
「こうやってギュッてされると嬉しい。だから、私もしてみた。」
「あぁ」
「寂しそうだった。ユウジ…泣いていた。」
一氏自体は泣いていないが、の目には心が泣いているのが見えたのだろうか。
そんな事を思いながら、一氏はその温かさを受け止める。
「今、俺の家族ばらばらになりそうやねん。って言っても分からないか。」
「……。」
「だから、なんか人肌が恋しかったのかも。」
そう言って、ゆっくりとから離れ、の顔を見る。
その綺麗な顔にはたくさんの涙が溢れ、流れていた。
「なんで?なんでが泣く…ねん…?」
ビックリしつつもの頬に手を沿え、伝う涙をぬぐう。
「ユウジも……同じ…」
そう言ってそっと頬の手をとり、顔を上げる。
「悲しい…ときには、一緒に…楽しいときも…一緒。ね?」
その言葉の意味は…きっと、彼女の昔の生活にあるんだろう。
そう思いながら、泣きながら微笑む彼女に一氏は引かれていった。
その後すぐに、
今日は、弁当を届けるだけだったので、用事も終わり、
皆とも交流できたので帰るように言われたはまた!と言って家に帰った。
「にしても、ホント、変わった感じの子ねw」(小春
「しかも、可愛かったしw」(謙也
「そればっか…」(千歳
「また来ーへんかなぁ〜ww」(金太郎
「そうだな、遊びに来てくれるといいな。」(銀
口々に言う部員はみな、のことを気に入ってくれてるようだった。
「………。」(一氏
「どないしたん?一氏?」
皆の言葉を嬉しそうに聞いていた蔵ノ介だが、
一氏が一人考えるように黙り込んでいるので、どうしたものかと問う。
「いや……なんでも^^;また、連れてきてな白石。」
「あぁ。」
しかし、少しはぐらかされた様子で返され、また。と言われる。
あの、数分の間に何かあったのかと心配になりながらも、
そこまで心配することでも、とすぐに思い直り午後の授業へと足を進めた。