*「私の大切な人を紹介します」*
「ただいまぁ〜!」
そう言ってリビングの扉を開けて入ってきた##NAME2##に##NAME1##が声をかける。
「お帰りなさい。あれ?ボーイフレンド連れてくるんじゃなかったの?」
「うん、つれてきたよ…って、アリーさん来てたの?」
「よぉ!##NAME2##ちゃんw」
と両手を広げ挨拶をしながら##NAME2##近づくアリーを
「アリー。貴様またよこしまな事を!」
そう言って刹那が静止する。
「このクソ餓鬼が!まっ、俺に取られなくても今日連れて来た男に取れれちまうのは目に見えてるけどなっ」
「なっ!黙れ…。」
さっきの勢いが消え言葉に詰まった刹那をよそに##NAME1##が##NAME2##を促した。
「で?彼は?待ってるんでしょ?とりあえず入ってもらいなさいよ。」
「ぁ…うん!ニール?ごめんね、どうぞ?」
##NAME2##の言葉を聞きそっとリビングの扉が開いた。
「お邪魔します。」
入ってきたのは優しそうな雰囲気の男性で
癖のアル茶色い髪をなびかせてアイスブルーの瞳に不安を交えながら挨拶をする。
「どうも、ニール・ディランディです。」
みんなの視線を集め恥かしそうに告げるニールに
「彼。美容士さんなんだよ」
と##NAME2##が付け加える。
「へぇ〜、どおりで、センスがいいと思ったわ。」
##NAME1##には好印象のようで、妹をよろしくね。などと挨拶をする。
「俺は、前に一度会っている。」
「あぁ、刹那…だろ?アレから結構経ってるから、髪伸びてるな。」
「……そうか…気にならない。」
「はは…ぶっきらぼうさは相変わらずだな。」
##NAME2##を取られていい気はしないが、ニールは面倒見のいい人柄…兄貴のようで、悪い気もしない
刹那は気持ちの整理がつかない気持ちでぶっきらぼうに答えた。
「良かった。仲良くできそうだね」
緊張ぎみのニールに優しく声をかけた##NAME2##だったが
「ちょっとまった!俺のこと忘れてねーか?」
そう。一番関係ない男だが…一番でしゃばる…
アリーがいきなり立ち上がって##NAME2##とニールの間に割り込んできたのだ。
「アリーさん?」
驚いて、?マークを頭に浮かべる##NAME2##を背中に、ニールを見る。
「甘いぜ?お兄さんよぉ。もちっと誠意見せてくれなきゃ、##NAME2##ちゃんはやれないなぁ〜」
「え?」
アリーの言葉にさらに?マークが##NAME2##の頭に増える。
「誠意?いくらでも見せるぜ?##NAME2##のためならな」
ニールのカッコいい台詞に「男前!」と##NAME1##が思ったのもつかの間
「ちょっとまって…彼はボーイフレ…
会話を静止して##NAME2##が重要なことを言おうとした
瞬間
『ただいま〜〜〜〜〜Ww』
リビングのドアが開いて嵐の三女、##NAME3##が帰還した。
そして、ドアを開けるなり…
「ええええ!!マジで?なんで?ニール・ディランディ?!やばいw」
「ぁ…##NAME3##お帰り」
「凄い!!大ファン何ですけどぉぉぉ!」
##NAME1##の言葉にも気づかないほど興奮する##NAME3##はツカツカとニールに歩み寄る。
「お前さんが、##NAME3##ね。よろしく」
「ぇえ!?なんでニールが私の名前知ってんの?感動で死んでもいい!!」
挨拶と同時に差し出された手を取りながら感動の涙を流す##NAME3##
興奮は治まる様子も無かった。
しかし…
携帯の着信音が響く…
〜〜〜〜〜♪
「あ!アレルヤからだ!ww」
着信音を聞いた瞬間即座に握っていた手を離し、携帯に飛びついた。
「ぁあん!ヤバすw馬路で萌えキュンなんだけどw!!!」
「「「・・・・・・・・・・」」」
絶句しているアリー・##NAME1##・刹那をよそに
「面白いな…##NAME2##の妹」
苦笑しつつもニールは気持ちを素直に言葉にした。
「でしょ?可愛くてしかたないの^−^」
するとそうかえってくるのだった。
「で?!なんでニールがここに居るの?」
胸キュンラヴなアレルヤに返信が終わったのだろう…##NAME3##がまた急に向き直り問いかける。
それにすかさず、刹那が答える。
「##NAME2##姉さんのボーイフレンドだ!」
まだ、彼氏と認めたくない刹那がそう告げるも…
「何言ってるの…男友達じゃなくて…彼氏…恋人でしょ?ねぇ。##NAME2##?」
##NAME1##がしっかりと言い切り##NAME2##と##NAME3##を見やる。
「「えええええ!!?そうなの?」」
「は?」
##NAME3##の驚きの声と共に##NAME2##の声が重なる。
「何で##NAME2##姉がハモんの?逆にびっくりだよ;;」
「…どういうこと?」
「##NAME2##姉さん…恋人じゃないの?」
疑問をもった兄弟達が口々に告げる…すると
「…あれ?恋人?!だって…大事な…男友達ができたら…紹介しろって…##NAME1##姉さんが…」
「おいおい^^;待てよ。じゃあ何か?俺は大事な男友達?」
「え?!違うの?」
唖然となっている三人をよそに、これではいかん!とニールが問いかける。
しかし、普通に返されて玉砕する。
「そういや…さっき、ボーイフレンドとか何とか言いかけてたよな##NAME2##ちゃん」
さっきまで静かに聴いていたアリーが先ほどのニールとの会話を思い出したように言った。
「そう言えば…」
「じゃぁ…##NAME2##、あなたなんでつれてきたの?」
「え?だ…だからさっきも言ったじゃん。姉さんが…」
「そう言えば…言ったかしら…。」
「でもさ、##NAME2##姉。それって小学生の時でしょ?」
「アレは##NAME2##姉さんに悪い友達ができないようにって心配したから言ったんだ。俺でもわかる。」
「えええ!?!!」
まさかの次女の天然っぷりてかアホっぷりに笑うしかない4人
「やっぱ可愛いなぁ〜##NAME2##ちゃんよぉ」
「キモい!!アリーわ黙ってて。」
「##NAME3##…ヒデぇー」
「まぁ…なんにせよ、良かったんじゃない?ね?刹那」
「あぁ」
なんて、家族団らんになりそうな不陰気の中
一人、良くない男が。
「ちょっとまってくれ、##NAME2##!そりゃないだろ」
「ニール…。」
そして、彼の一言でまた、場の空気がシリアスに変わる。
「俺さ、確かにきちんと告白してなかったけど…気持ち通じてるんだと思ってた。」
「ニール?」
「カフェで再開して…俺凄くうれしくて…よく遊ぶようになって…一緒に居る時間がたまらなく楽しくて…。だから俺両思いだと勝手に。」
「勝手じゃないよ。私も同じ気持ちだったよ。ニールがそばに居ると凄い楽しいの、落ち着くの。」
「じゃぁ…なんで家まで来て、友達なんだよ。」
「……それは」
そこで言葉を途切れさせた##NAME2##はそっと顔を上げてニールを見上げた。
「それは?」
「…確信が無くて…。私、男の人にこんな気持ちになった事なくて…どこからだ付き合うって言うのか分からなくて…それで…んっ」
##NAME2##の言葉が再度途切れ、周りで見ていた人の目が見開かれた。
なぜなら
ニールの唇に##NAME2##の唇が触れ
キスをしていたから。
「…んっ…ニー…ル?」
「##NAME2##のことが好きだ。##NAME2##は?」
「わた…しも…」
「じゃあ、これでカップル成立。」
「…ぅん////」
恥かしそうに口元を押さえて…素直に笑う##NAME2##
それをニールはそっと抱き寄せると横で見ていた家族に向き直る。
「と、言うことで。よろしくお願いします」
そんなこと言われたら、祝福せざるおえないでしょ?
「ノォォーーーー!!!##NAME2##姉さぁーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!」
「ぁ…刹那の奴…またガンプラ部屋に引きこもった。」
「うそ…勘弁してよ…アレ入ったら一週間出てこないのよ?」
強制終了
―――――――8話へ続く