*『私の友を紹介します』*


姉の旦那騒動から早3日

あの日はグテグテに酔ってしまってあんまり覚えて無いけど

あのおっさん…いつかのしてやる!!

姉だけでなく…姉にまで手ぇ出そうとしやがって!!!糞が!(言葉汚い



ちなみに今は何してるかって?(聞いてない

良くぞ聞いてくれました!実は今、学校をサボって姉の大学に向かっております!はいw

と言うのも、寝起きの悪い次女姉が、いつものように遅刻気味に起き

おお急ぎで家を出たのでお弁当を忘れ其れを届けに行く途中なのです!






視聴者に説明しているうちに学校の正門が見えてきた。


大学は自由なところなので簡単に正門を抜けた私は姉探索を開始する。


探すこと10分。


中庭でなにやら殿方と会話している姉を見つけ



姉?」


声をかけると

「あれ!?どうしたの?遊びに来たの?」

なんてのんきな答えが返ってくる…


「いやいや!遊びにってドンだけですか!姉お弁当忘れてたでしょ?」


そう言って私がお弁当を差し出すと、やっと気づいたのか


「あぁ!お弁当忘れてた!…ありがとうw」


と返ってきた。やばい…こいつアホだ。我が姉ながら…

「どういたしまして」

いつものことだと諦め返事をすると、今まで黙っていた隣の人影から声がした


…相変わらずの天然だね。ところで彼女は君の妹?」


ふと…顔を声のほうに向けた私は…


絶句した





なぜなら


きらびやかな瞳

ちょうどいい筋肉

優しい笑顔

そして…ピチT!!!!(ピチピチのTシャツの略



「ドストラーーーーーーイク!!!!」









「え??大丈夫……?」



心配する姉をよそに私は彼に見入ってしまった。



「あ…あの?ちゃん…かな?」

彼に困った表情で手を差し伸べられ意識を取り戻した私は

少しでもいい第一印象をと思いあせって自己紹介をする

「私!姉の妹で、って言います!不束者ですが末永くよろしくお願いします!」


「ぇええ!?いきなり婚約の挨拶みたいになってるんだけどぉぉ?!!」


戸惑う彼にフォローをくれたのは姉で


「ご…ごめんね、アレルヤ。興奮すると…こうなの」


「興奮…そうなの?」



「ぁ…すいません。えっと…」


正気に戻った私が名前を聞きたそうにすると


「あ…ごめんね、僕はアレルヤ・ハプティズム。とは高校からの友達で」

「そうなんですか!?」

聞いてネェ!なんでこんなイケテルメンズの知り合いがいるのよ姉!!

帰って尋問だな!他にもいたりするからな…


「お弁当届けに来たんだよね?お姉さん思いで優しいんだ^−^」

「いえ…そんな!たまたま学校が無くてw(実はサボりだけど)」

「いいこでしょwアレルヤwお弁当作るのもなんだよ」


姉がそう言うと


「家庭的なんだ!そう言うの素敵だよね」


なんて言ってたwナイス!姉w

しゃーなしで尋問免除ねw(ワラ


「ありがとうございますw」


「今度、僕にも作ってよ!…なんて?迷惑かな?」






え?


今なんて?



「迷惑な分けないじゃないですか!!!」


「ほんと??」



いやいやいやむしろ


「はい!願ったり叶ったりWW」

「え?」

「いえ…こっちの話です!」


危ない危ない…せっかくのチャンスを


そう思いながら過ごしていると


どうやら休憩時間が終了するようで…







「ぁ…チャイムだ。アレルヤそろそろ…。」


「あ、ぅん!」


「ごめんね。幸子、少ししか話せなくて、お弁当ありがとう!またおいで^^」


そう言って手をふる

続けてアレルヤさんも


「じゃあ、また今度。お弁当楽しみにしてるね」


とうれしい一言を言って手を振ってくれた!


「はい!またw期待しててください!!!」


って気合入れまくりで答える私も手を振って




三人は分かれた。




だけど



「アレルヤさん……。」



私は彼が見えなくなるまで眺めていた。





「マジやばい…ぁ…鼻血が・・・・。」










かくして、一目ぼれをしたの恋愛奮闘記は続く。





―――4話へ