もし、1%でも可能性があるなら
       私はその1%の可能性に賭けたい――――。


******『IF』*******


氷帝と言うマンモス学校のテニス部のマネージャーを始めたきっかけは、
ある先生との出会いだった。

、この書類を跡部に届けてもらえないか?」
「はーぃ。」

跡部に渡しに行く時間があったら、もっと榊先生と一緒にいたいのに。

「先生?この書類届けたら、またピアノ教えてくれますか?」
「あぁ・・・いいだろう。行ってよし」
「行ってきまーす。」

私は早く先生と二人になりたくて音楽室を出る。
昼休みと朝は何時も音楽室にいるような気がする。



・・・お前は大事な生徒なのに・・・・・愛してはいけないのに・・・」

先生がそんな事思ってくれてたとは知らずに私は廊下を走る。


もし、榊先生が私のことなんとも思ってなくても、私はそれでいい。
ただ、今だけは榊先生のそばにいたい。

いつも、っそぉ思っていた。
でも、気持ちって、抑えきれないんだなぁ〜って思う。
だから、自分でそれを歌にする。そして何時も胸に。


「IF」

 もし、この二人に未来がなくても私はそれで構わない
 もし、貴方がいつかいなくなるとしても私は今があればいい

 いつも心はすれ違い だけど貴方は暖かい
 いつか一緒になんてこと 思うだけ無駄なのかな
 この思いがいつか届くなら 力いっぱい君を―――――


短い歌詞、しかも途中で途切れてる。ここまでが限界なんだろう。




+++++榊SAID+++++


が出て行った後、俺は楽譜の裏に一枚の紙を発見する。
曲はないが歌だけが書かれている。

その歌詞を読んで心が痛む。早く気づけばよかったと。
俺が気持ちを留める事でまでもが苦しんでいたとは。

俺はこの曲のない歌にメロディーをつけて弾いてみた。



「先・・・生・・・・?」


気が付くと戻ってきていたが涙を流しそこに立っていた。

「すまない。お前の気持ちに気づいてやれず。」

「私こそ、先生を好きになるなんていけないと思ってます。」

「俺が誤りたいのはそこではない。」

「ぇ・・・?」

「俺もお前が好きだった。だけど、大切な生徒のままでいようと気持ちを押さえつけていた。」

「先生・・・」

「もっと早くにお前の気持ちを知っていれば。」

「ありがとう・・・先生。これからいっぱい幸せにしてください。」

「あぁ・・・・約束する。」

そっと抱いたの肩は少し震えていた。



+++++おまけ++++++

忍足「凄まじいほど暑いのはええねんけど・・・・」

跡部「音楽室でいちゃつかないでほしいな」

向日「クソクソ。俺らの出番なしかょ!」

宍戸「劇ダサ」

 滝「だょね。」