きっと迎えに行くから
大きくなったら
は僕のお嫁さんだよ。
*****「ハナシノブ」*****
懐かしい夢を見た。
ずっとずっと昔の夢…。
俺がキャバッローネのボスになるよりも
リボーンの生徒になるよりも
もう少し前の話。
「……。お前は今どこで何してんだ?」
少女時代を一緒にすごした。
俺はどんどんに引かれていって
気づいたときには好きになっていた。
「今でも…お前のこと…」
大好きなのに…
その言葉は心の中に消えて言った。
――――「ディーノ少年時代」
「ねぇ?ディーノ。私ね遠くに行くの。」
「え?」
「お母さんがね…元気になれるように!遠くに行くんだって」
そう言ってニコッと笑う
の親はもともと体が弱く病気がちだった。
父親はほとんど家に帰ってくることはなく…幼いは何時も一人だった。
そんなに声をかけて一緒に遊ぶようになったのは
ほんの少し前。
最初は屋敷のしきたりから抜け出す口実だったが
寂しさを見せないあったかい笑顔…
それどころか、俺の駄目なところを笑って大好きだと言ってくれる
そんなをいつしか俺は好きになっていた。
「いつ…いなくなるの?」
話を聞いたときはすぐに戻ってくるのだと思っていた。
だから…寂しくなんてないと…
笑顔で見送れると
「今日…なんだ」
「どこに行くの?」
「わかんない^^;」
「いつ…帰ってくるの?」
「お母さんが元気になるまでw」
実際…
笑顔でを見送った。
出発の時間
俺の大切にしていたクロスのペンダントをもって
のところへ向かう。
「!」
「ディーノ?!来てくれたんだ^−^」
「はい!コレ!!」
そう言ってペンダントを手渡すとは
目を大きく開いて尋ねる。
「コレ!ディーノの大切な………くれるの?」
「ぁぁ!大事にしてくれよ?^−^」
「うん!」
嬉しそうに握り締めるに
真っ直ぐな視線を向ける。
「俺、待ってるの嫌だから、迎えにいく!
大きくなったら、お嫁さんになってもらいにいくから!」
「ディーノ…///////」
「待っててくれるか?」
「うん!」
その後
笑顔で見送った
しかししばらくしての母は療養先のスイスでなくなった事を聞いた。
それからのはどうしたんだろう…
父親に引き取られたらしいが・・・・俺の調べでは消息不明
知り合いの人は「亡くなった」といっている人もいた。
「…お前はもう…待っててくれてないのか?」
しっかりと目が覚めてしまった体を起こして身支度をする。
「ボス、おはようございます。」
「おはよう。ロマーリオ今日は早いなどうした?」
何時もより部屋に来るのが早い部下に挨拶をし書斎にむけともに歩く。
「実は…先代のボスから、お見合いの話が…」
「は?」
まさかの話に俺は立ち止まり後ろを振り向く。
「なんでも、幼いころから決めていた婚約者だとか…」
そう言って申し訳なさそうなロマーリオをよそに
俺はことの真相を明らかにするため自分の親父に電話をかける。
しかし、帰ってきた言葉は予想外で
「もう、結構前から決まってんだ。向こうが断らない限り婚約破棄は無しだ。
ぁぁ……ちなみに…今週末に向こうと食事するから。」
とだけ言って電話を切った。
「うそだろ?」
俺には心に決めた人がいる
がいるのに。
そんな思いもむなしく
食事会の日が近づいたある日のことだった。
おれは
町で…
に出会った。
――――――――――――――――――後編へ