あなたは、もう───────。


 花

月に一度…この時間は誰にも譲れない…
俺はまたその場に立ち尽くしよみがえる記憶に
浸っていた…



その中でひとつの約束

外は白く彩り…俺たちは肩を寄せ合い

ただそうしているだけで暖かかった…

もうすぐクリスマス…俺はプレゼントのことで頭を悩ませていた

柳生「あなたの好きな花をお聞きしてもいいですか?」

  「  が好き…てヵいきなり何? 」

柳生「参考にまでと」
 
  「なんの参考よ」

柳生「内緒です」

  「ならさ…あたしのお葬式にはいっぱい飾ってくれる?」

柳生「縁起の悪いこと言わないでください」

  「ごめんごめん」

そう言って彼女は笑顔を浮かべた

柳生「外暗くなってきましたね」

  「んー…だねそろA帰るね」

柳生「じゃー送って行きますよ」

  「いや今日ゎいいよ。外雪降ってるし寒いでしょ?」

柳生「そう…ですか。ではお気をつけて」


これが俺たちの最後の会話
そして彼女ゎ…



俺はその場から立ち去ろうとした

  覚えててくれたの─────────

かすかにそう聞こえた…
俺はの大好きだった花に目を移す…
の花は…風に揺れていた
けど俺にはが「ありがとう」
そう言っているように思えた