あのね…
大事な話があるの
実は…その…
*****『できちゃった〜清十郎編〜』*****
人里はなれた山のなか…
何時ものように陶芸にいそしむ俺。
しかし…
きゅるぅぅぅぅぅ…。
「またか……」
いかんな…腹の虫ばかりなる。
そう、こうなったのもひとえに…
共にすんでいるのせい。
家事ができない俺ではないが、が来てからと言うもの
家のことをほとんど任せ、剣術や陶芸にかかりっきりだったので
久しぶりに家事をすると…腕がなまり、使い物にならなかった。
ここ一週間、は食事を作ると気分が優れなくなり
元気にこなしていた家事にも手をつけれないくらい…弱っていた。
「早く良くなってくれ…。」
そう呟くと後ろの扉にの気配を感じた。
「清十郎様?食事なさってないでしょ?」
扉を開けて何時ものように俺のそばに腰を下ろしたは
手にしていたおにぎりをそっと置く。
「…食事を作って大丈夫なのか?」
「今日は少し気分が良くて。」
そう言いつつ笑うだが、微笑んだ姿には少し力なく
弱弱しいとさえおもった。
「すまない…だが、これがあれば大丈夫だ。下がって休め。」
「ありがとうございます。今日はこの後町医者に行こうと思うのですが…」
よろしいですか?と首を傾げる
「……俺も行く。」
「そんな!一人で大丈夫です。」
「しかし…心配だ。」
引き下がろうとしない俺を見かねては折れた。
「ありがとうございます。では支度してきますね。」
「ぁあ」
その後、腹ごしらえをした俺たちは山を下った。
町医者についた時には日は傾きかけて…村の子供が元気に遊んでいる様子が目に入った。
「どうぞこちらへ…旦那様もどうぞ?」
手伝いの婦人に呼ばれ診察室に入る。
旦那様?……っておい。
どう考えても俺とじゃ…親子だろ。
と思ったが
隣で嬉しそうに返事をするを見て
まぁ…悪くない。と思ってしまった。
「今日はどうかされました?」
そうきかれ、こと細かく説明する
俺は、その様子を半分怒りを覚えながら聞いていた。
と…言うのも…
が見てもらっている医者のに対する
体へのさわりが多いからだ・・・。
「あの…先生?私…大丈夫でしょうか?」
心配そうに問いかける
しかし…
「大丈夫もなにも、心配することなんてないよ」
「ほんとうですか?!!良かった」
「良かったですね、御懐妊です。」
暖かい毛布を肩にかけながら先生が継げた言葉。
「「!!!!」」
思わず椅子から滑り落ちそうになったのは
おれだけでは内容で…・・・
「あ…ありがとうございます。」
「すまんな、世話になった。」
冷静さを取り戻した俺とは医者に礼をいい病院から外に出た。
帰りの道では…長い沈黙が続いていた。
その沈黙を破ったのは…俺。
「おい…。もしかしなくても…俺の…」
そこまで言うと
急にが立ち止まる。
「もちろんです!清十郎様意外なんて…・・・・」
その瞳には涙が、今にも流れたい!と訴えていた。
「すまない…」
俺は、こんな幼い少女の人生を…そう思った
だから出た言葉…
しかし
「いやです!」
彼女は勘違いをしたようで
強い言葉で真っ直ぐに俺に言った。
「清十郎様にはご迷惑をおかけしませんから…産ませてください!」
「なっ?!」
「私は…清十郎様のこと…」
その続きはいわせわしない。
「黙れ。もう何も言うな。」
そう言ってを抱きしめる
「この思い…先に告げられてはたまらん…」
自然と二人の視線はぶつかって
「愛するお前と俺の子だ、お前がいいのなら一緒に育てたい。」
「産んでくれるか?」
「はい。喜んで」
そう言って微笑むに
本当に幸せものだと……実感した。
@@@@@@おまけ@@@@@@
剣心「おろ?久方ぶりにたずねてみれば…師匠これは…」
「あっ!こんにちは剣心さん。今手が離せないの、
お茶入れますから、あがっててください。」
そう言ったの腕の中には可愛らしい男の子がいて
その子供を清十郎に渡す。
清十郎「ちょっ!おい!こいつ、俺じゃぁ泣いて・・「わぁぁぁぁああああああ!!」
渡されたとたん、泣き出す子供。
剣心「まさかとは思うが…師匠の子供でござるか?」
清十郎「ぁあ…可愛いだろう?お前には似ても似つかない愛弟子だ。」
剣心「………このロリコンめ」
ボソッと呟いた剣心に天翔龍閃が放たれたのは言うまでもない。