生まれて初めて出した鼻血は――――――


             ――――好きなこの前だった。



******『武術』******

実家が古武術の道場をやっている俺は、
ある日一人の女の子と手合わせで試合をした。

「おぃ、若。このことちょっと手合わせをしてもらえないか。」

そお言って父が連れてきたのは、
おなじクラスの俺の思い人。

「いいですよ。」

俺は、恥ずかしいながらも少し、気合が入っていた。
好きな人の前で恥ずかしい思いをするわけにはいかないからな。

「あのっ…よろしくね…若君。私、試合わせ初めてだから」
「ぁあ…大丈夫。俺がなるべく組みやすいようにするから」

そお言って、始まりの合図とともに試合が始まった。
最初は間合いをとって、両者真剣に様子を見ていた。
今だ!っと思った瞬間、お互いが構え組み合う。

「あっ…」

小さな声を出して手の組合の機会を逃がしたが体制を崩す。

「危ないっ!」

そお思って、反射的に動いた俺の手は、の襟元をつかんだ。
何とか、怪我をせずにすんだは良いが………


「・・・っ・・/////」


「ありがとう、若君」
「いゃ・・・かまわない・・・/////」


お礼を言ってこちらに向きかえる
しかし、今の俺はの笑顔より…胸元が気になってしまう。

そう、俺がつかんだせいで大きくはたけた胸元から、かわいらしい…あれが…。


見ていたぃ・・・じゃなぃ!

駄目だ、言わなくては…けど……どうやって!!


・・・その・・・・えっと・・・」

「どうしたの?若君。顔赤いよ?」

「ぃゃ・・・・・・・・。」




――――――ポタッ―――。



「あっ・・・若君!!鼻血!大丈夫!!」

最悪だ・・・俺。
一生の不覚。
でも、心配してもらえるだけましだ。

「ぁぁ……」

「でもなんで鼻血なんか・・・何処かぶつけ・・・」


そこまで言うとは自分の胸元に気づいた。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そぉ叫んで、道場を出て行く

「若、何があった!」

父に聞かれ説明するも…

「なにぃぃ!!!彼女は私の友人の大事な娘さんだぞ!たるんどる!」

何処かの副部長見たいな事を言ってくる。

「早く追いかけてやれ、若!」

「はい。言われなくても…」

俺は立ち上がって更衣室のほうへ足を運ぶ。




「ふぇ・・っ・・えぇ・・・」


そこにはやっぱり、涙を流すが居た。

「大丈夫か?」

「ふぇ・・っ・・わ・・か・・しっ君」

「そんなに泣くな」

「でも・・っ・・私・・・もう・・お嫁に行けない・・」

「じゃあ・・俺が貰ってやる。」

そお言ってそっとを抱き寄せる。

「わか・・し・・君?」

「ずっと…好きだった。」

「ほんとに・・・?」

「あぁ・・だから・・泣くな」

「・・・・ぅん。」


胸の中で微笑む
俺はそっとキスをした。



++++おまけ++++

若父「うまくいったぞ!!」

父「そおかそおか^^w」

若父「これで未来も安泰じゃw」

父「そうじゃなぁ〜」

若父「うししししっ・・・」

若「おいコラ!うしししじゃねぇー」