宍戸「なぁ長太郎…運命って信じるか?」
鳳 「どうしたんですか宍戸さん!?熱でもあるんですか!?」
宍戸「いゃ…別に…」
赤い糸
部活も終わり俺は何時もの様に1人家に帰る
さすが氷帝学園の近くだ、帰り道に並ぶ家はどれも豪邸
豪邸なんか興味ない俺は直進で家に帰る・・・
だが一軒だけ気になる家がるあ・・
その家は跡部の家と並んでもいい勝負と言う位のでかい家だ
俺はその家の2階に目をやる
そこにはいつも外をずっと眺めている少女がいた
俺は正直一目ぼれだった
何時ものように俺はその場から去ろうとした
すると
少女「ねぇー・・・いつもここ通るよね?通学路?」
少女は優しそうな笑顔をして俺にそう言ってきた
いきなりの質問に俺は焦った
宍戸「あぁ・・・///お前はずっとそこから外眺めてるな」
少女は悲しそうな目をして問いかけに応じた
少女「あのね…あたし生まれてから一度も外に出た事ないの」
宍戸「は?何で?」
少女「小さい頃から・・・体が弱くて。元気だったらあたしも氷帝学園通えてたのに」
宍戸「だからいつも外眺めてたんだな」
少女「あたし。友達になって?」
宍戸「ぃぃぜ!俺は宍戸亮な」
「亮でいい?」
宍戸「おぅ!」
「あたしが元気になったらどこか連れて行ってよ」
宍戸「いいぜ!、どこ行きたい?」
「海!!!!」
宍戸「そんな所いつでも連れて行ってやるよ」
は嬉しそうに笑っていた…
その日をさかいに俺はと会話をすることが増えていった
その後も体調が良くなり親から外へ出てもいいとの了解を得た
「亮!早く早く!」
宍戸「ったくそんな急がなくても海は逃げねぇーよ」
「逃げちゃうかもよぉ?」
はそう言って笑った
その笑顔は今の俺には眩し過ぎた
俺はいつかとお別れをしなければいけないということは俺自身わかっていた
俺たちは本当は出会うべきじゃなかったという事を
夕日が沈み始めた頃俺はの手を握った
言わねぇーと…
でも・・・
「亮?」
俺は気づけばを抱きしめていた
宍戸「ごめん・・・」
「なんで謝るの?」
俺は謝る事しかできなかった・・・
「亮・・・まさか身分とか気にしてる?」
宍戸「・・・お前と俺とでは身分が違いすぎる・・・出会うべきじゃなかったんだよ」
「なんでそんな事言うの?」
は俺の顔を覗き込んだ
俺はの目を見れなかった
「あたしは亮が好きだから。亮といれないなら死んだほうが・・・「死ぬとか言うなよ!・・・」」
「亮・・・ごめんね。あたしがあんな家に生まれなかったらあたし亮の彼女でいられたのにね」
の顔には涙が光っていた・・・
俺は───────。
宍戸「ごめん・・・。いつかテニスプロになって俺が有名になったらまた迎えに来る!だから待ってて・・・」
は涙をふき笑顔で俺をみやげ頷いた
俺はに深い口付けをした・・・約束のしるしとして。